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EOS RPの実写レビュー!メリット・デメリットについて

更新日:

EOS RPを購入しました!このカメラは基本性能こそやや低いものの、圧倒的な軽さを武器にしているフルサイズミラーレスです。

早速レビューしていきますので、是非購入前の参考にしてください。

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EOS RPの基本スペック

EOS RPの全体画像

EOS RPの基本スペックについて。EOS R比較してみる

【スペック】

RP R
センサー フルサイズ
映像エンジン DIGIC8
画素数 2620万画素 3030万画素
常用ISO感度 100-40000
ワンショット時連写 5コマ/秒 8コマ/秒
サーボ時連写 4コマ/秒 5コマ/秒
測距点 4779ポジション 5655ポジション
瞳AF
電子ファインダー 有機EL0.39型 有機EL0.5型
モニター 3インチ 3.15インチ
サブモニター ×
シャッタースピード 1/4000-30秒 1/8000-30秒
バッテリー 約250枚 370枚
4K動画 4K24P 4K30P
HD動画 HD60P HD60P
Wi-Fi
重量 440g 580g
総重量 485g 660g

EOS RPのライバルカメラといったらEOS Rかと思います。EOS RはEOS RPよりも基本性能が高く性能を重視する場合はEOS RPよりもEOS Rの方がおすすめです。

しかし、軽さ、コンパクトさを重視される方は圧倒的にEOS RPがおすすめです。

EOS RPのレビュー

EOS RPのレビュー

それでは早速EOS RPのレビューをしていきます。まずは気になるEOS RPのデメリットからご紹介します。使ってみて、ここが残念だなぁ、と思うポイントはこちらです。

EOS RPのデメリットですが・・・結構ありますw全部紹介していきたいと思います。購入前の方は必読ですよ!

デメリット 連写速度が5枚/秒で遅い

EOS RPのデメリットは連写速度が5枚/秒で遅いという点です。EOS Rが8枚、α7Ⅲが10枚であることを考えると、もう少し連写性能が欲しいと思います。一眼レフの6Dmark2などでも6.5枚を実現しているため少し残念です。

今後のアップデートなどで改善されると良いなぁと思います。

デメリット バッテリーの持ちが悪い。目安枚数250枚

EOS RPのデメリットとしてバッテリーの持ちが悪いという点があります。

バッテリー1本での撮影可能な目安は250枚です。1日の旅行という使い方であれば問題なく対応可能だとは思います。しかし1泊2日の旅行や、本格的な撮影などに使用する際には予備のバッテリーが必要だと思います。

充電の速度はとても早いため、旅行などでは充電器を持ち運んでも良いと思います。

デメリット 4K動画が24Pまで

EOS RPのデメリットとして、4K動画が24Pまでの対応という点です。4K動画のフレームレートが24枚となりますので、少しカクカクした動画になってしまいます。

フルHDであれば60Pに対応していますので、スムーズな映像を撮影することができます。

正直言って4Kは使い物にならないレベルだと思うので、動画を撮影するのであればフルHDでの撮影がおすすめです。

 

デメリット 内蔵の手振れ補正がない

EOS RPのデメリットは内蔵の手振れ補正が搭載されていない点です。内蔵手振れ補正がないため、レンズに手振れ機構がない場合、手振れに注意する必要があります。

個人的にはこの点がEOS RPの最大のデメリットだと思います。

ミラーレスの良い点は手振れ補正を内蔵できる点だと思うのですが、EOS RPはこの利点を捨てていますから大きなデメリットです。

個人的にはEF135mm F2L USMを手振れ補正付きで使用したかったのですが・・・この点は、なんとか頑張るしかないですねw

 

デメリット 縦撮り時にファインダーが誤動作する

EOS RPのファインダー誤動作問題

EOS RPを使っていて不便だなと感じるのはファインダーが誤動作することです。

特に縦撮りの際に顕著です。この点について詳しく解説します。

EOS RPのファインダーは顔を近づけると

  • 液晶画面OFF
  • ファインダーON

となります。顔が近くにあるかどうか?ということは、EOS RPのファインダー付近にセンサーがあります。このセンサーに物が当たると上記のように液晶がOFF、ファインダーがONとなります。

しかし、このセンサー実は顔や皮膚以外のものにも反応します。

つまり

  • カメラストラップが近くにあっても反応してしまう

ということがしばしば発生します。

縦撮りをする際にはストラップがファインダー付近に垂れるため、液晶画面がOFFになりファインダーがONになってしまいます。

液晶画面を見て撮影したいのに、画面がOFFになってしまう・・・ということがよく起こります。

これを防ぐには、縦撮りの際にストラップがファインダーに当たらないように注意する必要があります。

これを意識するのが結構面倒くさいです。

ちなみに多くのミラーレスは同様のセンサーを使用しているためEOS RPが悪いわけではなく、ファインダーを搭載しているミラーレス全般でも同様のことが言えます。

個人的には人間の体温を検知するセンサーだったら良いのになぁと思っています。もしくは、センサーを1つ搭載するだけではなく複数搭載して、確実に顔を近づけたときのみ反応するように改善して欲しいと思っています。

今後の改善に期待したいと思います。

 

デメリット 瞳AFモードと被写体追従モードをわけて欲しかった

EOS RPを使っていて不便だと思うのは、瞳AFモードと被写体追従モードが共存していることです。

瞳AFモードの際にタッチパネルを押すと、被写体追従モードになります。

これが結構不便です。瞳AFで動作して欲しいのに、間違えて被写体追従モードになってしまうことがたびたびありストレスが溜まります。

キャンセルボタンを押せばすぐに解除可能です。しかし、個人的には、それぞれのモードはしっかりと分けて欲しかったですね。

それぞれの機能を素早く切り替えることができるというメリットはありますが、設定で色々といじれるようにして欲しかったです。

これまでEOS RPのデメリットをご紹介してきましたが、メリットについてもご紹介します。

メリット 画質が良い

EOS RPを使用していて感じたのが画質の良さです。EOS RPはDIGIC8を使用しており、旧式のカメラと比較するとかなり画質が改善しています。

画素数は2620万画素ですが、従来の一眼レフよりは大きく画質が改善しているように感じます。私は5Dmark3からEOS RPに移行したのですが、画質は良くなったと感じています。

一眼レフよりも画質が良く撮れるので、頼もしい相棒だと思います。

ということで実際に画質の比較をしていきたいと思います。

撮影環境は次の通りです。

  • 同一レンズを使用 SIGMA ART50mm
  • 開放F1.4で撮影
  • 設定は全て同じ
  • 被写体の葉の先端にピントを合わせる

上記のような条件です。

手持ちのレンズの中で最も解像度が高いSIGMA ART50mmを両方とも使用することでレンズによる性能差をなくしています。

レンズ性能は極めて卓越しているため、単純に本体の限界性能を知ることができます。

それでは早速撮ってみました。

【一眼レフ5Dmark3 + SIGMA ART 50mm】

一眼レフ5Dmark3 + SIGMA ART 50mm

こちらは一眼レフの5Dmark3で撮影した写真です。次にEOS RPで撮影したものをみてみましょう。

【EOS RP + SIGMA ART 50mm】

EOS RP + SIGMA ART 50mm

こちらがEOS RPの写真です。

ぶっちゃけほとんど変わらないようにみえますよね?

ということでもっと拡大して比較してみたいと思います。

【5Dmark3 + SIGMA ART 50mm拡大】

5Dmark3 + SIGMA ART 50mm拡大

葉の先端に注目してください。こちらのピントを合わせているのですが、若干ボケてしまっているのが分かりますか?

 

【EOS RP + SIGMA ART 50mm拡大】

EOS RP + SIGMA ART 50mm拡大

こちらがEOS RPで撮影したものです。葉の先端ですが、5Dmark3よりも明らかに解像度が高いのがわかります。

はっきりいってかなり違いがあります。トリミングをする方や解像度、画質を求める方はおすすめです。

一眼レフの時代は終わっていると思います。これからはミラーレスです!

メリット 軽量・コンパクト!485gの軽さ

EOS RPは軽量&コンパクト

EOS RPの最大のメリットは、軽量&コンパクトであるという点です。重量は、なんと485gです。フルサイズセンサーを搭載しているにもかかわらずこの重量はすごいです。

同じフルサイズセンサーの5Dmark3は800gオーバーでかなり重たかったので非常に助かっています。

軽さは正義で、気軽に持ち運びができるためちょっとした撮影の際には大活躍します。

妻にも持ってもらったのですが、「軽い!」と驚いていました。女性の方も持ち運びに便利ですし、肩からかけて使用する際もストレスなく使用できると思います。

メリット RFレンズの魅力がすごい

EOS RPはRFレンズを使用することができます。

物凄く簡単に説明すると、従来の一眼レフ用のレンズよりも高性能なレンズを使用することができるということです。

特に優れているのが、画質です。RFレンズの多くは今までにないほどの高画質を実現したレンズが数多くあります。

EOS RPにおすすめのレンズについては本記事の下部でご紹介していますので、併せてご覧ください。

メリット 瞳オートフォーカスがすごい

EOS RPの瞳オートフォーカス

EOS RPの良い点は、瞳オートフォーカスが挙げられます。瞳オートフォーカスとは、被写体の顔、瞳を自動で認識してフォーカスを合わせてくれる機能です。

  • 動画撮影
  • トラッキング撮影
  • 写真撮影

上記の全てにおいて瞳オートフォーカスが動作します。

大人に動作するのはもちろん、赤ちゃんにも動作することを確認しました。EOS RPで赤ちゃん撮影を考えている方にもおすすめのフルサイズミラーレスです。

メリット 追従性能が高い

EOS RPのメリットとしては、オートフォーカスの追従性能が非常に高いということです。

5Dmark3との比較になりますが、5Dmark3では被写体をロックしても外れてしまうことがしばしばありました。特に同じような色をロックして追従する際には顕著でなかなかオートフォーカスが決まらない時がありました。

対してEOS RPは被写体の色が複雑でもかなり高精度な追従が可能です。一度ロックしたらなかなか離さない感触です。

子供の運動会撮影など、動体撮影をメインで考えている方はEOS RPは良い選択だと思います。

 

メリット タッチパネルの使い勝手が良い

一眼レフやミラーレスのタッチパネルって非常に使いにくいものが多いです。私は以前LUMIXのGF2というミラーレスを使用していましたが、タッチの反応が悪くイライラしていました。タッチしても反応しなかったり、反応しすぎて思い通りの操作ができなかったりして悪い印象しかありませんでした。

EOS RPのタッチパネルですが、使い勝手や操作性はかなり良いです。最近のスマホを触っているような感覚に近いタッチパネルです。ほとんどストレスを感じることはありませんでした。

メリット EFレンズが使用できる。圧倒的な拡張性

EOS RPは色々なレンズが使える

EOS RPは、コンバーターを使用すればEFレンズを装着できます。

EFレンズは累計1億4000万本もの売上があり、世界的に多く普及しています。そのため、撮りたい写真や欲しい画角のレンズがRFレンズよりもお手頃な値段で入手しやすい特徴があります。

とにかく種類が豊富にあるため、レンズ選びで困るということはないと思います。

メリット 炎天下ではファインダーが便利

安いミラーレスカメラの場合は、ファインダーが無く液晶画面のみ、というものも多くあります。

液晶画面は見やすくて良いのですが、炎天下の直射日光下などでは液晶画面は非常に見づらくなります。

晴れた天気の良い日ほど、液晶画面が見づらくなるため、GF2を使用していたときは不便に思っていました。

EOS RPには有機ELファインダーが搭載されています。有機ELのファインダーは炎天下の直射日光下で威力を発揮します。

ファインダー内は外からの光をしっかりとカバーしているため非常に見やすくなっています。

直射日光下でも安心して撮影することができるため、かなり使い勝手は良いミラーレスカメラだと思います。

EOSRPの実写レビュー

EOS RPとRF35 MACRO IS STMの組み合わせで実写レビューをしたいと思います。

EOSRPの実写

ハーフマクロレンズの威力を発揮して思いっきり接写してみました。液晶画面を見ながら撮影ができるため、無理な体勢になる必要が無く、楽に撮影ができました。

 

EOSRPで撮影した作例

こちらはどの程度玉ボケが発生するか?という確認をしてみました。F1.8で撮影しました。玉ボケが美しいですね・・・!

今後EOS RPでの撮影を沢山行ってこちらの記事へ実写を随時追記していきたいと思います。こうご期待!

EOS RPのレンズはどうする?おすすめのレンズをご紹介

EOS RPを購入するときにどうするか迷うのがレンズ選びです。レンズの種類によって写真の出来にかなり差がでますので、最適なレンズ選びをしましょう。

【定番】キットレンズの RF35 MACRO IS STMが優秀!

キットレンズのRF35 MACRO IS STM

【スペック】

画角 54° ・ 38° ・ 63°
レンズ構成 9群11枚
絞り羽枚数 9枚(円形絞り)
最小絞り 22
最短撮影距離 0.17m
最大撮影倍率 0.5倍
フィルター径 52mm
最大径×長さ φ74.4×62.8mm
質量 305g

EOS Rとの相性が抜群の定番レンズ

RF35 MACRO IS STMは軽量&コンパクトなRFレンズです。

質量は305gで非常に軽くEOS RPとの相性は抜群です。EOS RPを購入する場合にまずは検討したいレンズの一つです。

焦点距離35mmが絶妙で使いやすい

焦点距離は35mmで使い勝手が良い画角です。iphoneなどのスマホと同じような画角ですから、初心者~上級者の方まで使うことができます。

ハーフマクロ機能でガンガン寄れる

ハーフマクロ機能の使い勝手が非常に良いレンズです。接写が得意なレンズなため、お花や料理撮影をしたい方にもおすすめです。

オートフォーカスがやや遅い

RF35 MACRO IS STMはオートフォーカスがやや遅く迅速な撮影を求められる場合には向いていません。運動会、ダンスなど動きが速い被写体を撮る場合は他のレンズの方が良いでしょう。

【低価格】EF50mm F1.8 STM

EF50mm F1.8 STM

【スペック】

画角(水平・垂直・対角線) 40°・27°・46°
レンズ構成 5群 6枚
絞り羽根枚数 7枚
最小絞り 22
最短撮影距離 0.35m
最大撮影倍率 0.21倍
フィルター径 49mm
最大径×長さ φ69.2mm×39.3mm
質量 約160g

軽量&コンパクト

EF50mm F1.8 STMは軽量&コンパクトなレンズです。質量はなんと160gでEFレンズの中でも最軽量クラスのレンズです。

画質はまぁまぁ

肝心の画質についてはRF35 MACRO IS STMと比較すると劣ります。低価格を追求しているレンズのため、画質に対して過度の期待は禁物かと思います。

しかし、価格の割に画質は良いと思いますので価格を重視したい方はEF50mm F1.8 STMを選びましょう。

EFレンズ用のコンバーターを別途購入する必要がある

EFレンズ用のコンバーター

EF50mm F1.8 STMはEFレンズですので、EOS RPに接続するにはEFレンズ用のコンバーターが必要になります。併せて購入しておきましょう。

EF50mm F1.8 STMの購入レビュー。最高の旅行レンズ

EOS RPについて。動画でも紹介しています。

EOS RPは、キヤノンが発売したフルサイズミラーレスです。フルサイズでありながらコンパクト・軽量なモデルで気軽に持ち運ぶことができるのが特徴です。

YouTubeにてEOS RPのメリット・デメリットを紹介しています。

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