露出補正とは、カメラの指示した露出値を撮影者が変えることによって、写真を明るくしたり、暗くしたりすることです。
最近のカメラは自動的に撮影した時の画像を細分化し、色や、距離などから総合的に露出を決定します。
しかし、その露出が必ずしも撮影者の意図した明るさであるとは限りません。
撮影したものによっては明るい方が似合う写真や、暗い方が似合う写真も多くあります。
そんなときに役に立つのが露出補正です。
露出補正5つのコツ
どのようなことを意識すれば最適な露出補正ができるのでしょうか?それでは早速、露出補正の5つのコツをご紹介したいと思います。
逆光ではプラス補正
逆光ではプラスに補正しましょう。この写真はプラス1の補正で撮影しています。
木漏れ日程度でしたらプラス1で十分ですが、完全な逆光の場合はプラス2以上も必要になる場合もあります。逆光は適切な露出補正を行うことで、ドラマティックな写真が出来上がります。
黒い被写体はマイナス補正
黒い被写体を撮る場合は、マイナス補正にしましょう。
カメラの露出補正はグレーの画像を撮影したときに、見た目通りになるように設定されています。そのため、黒い被写体を撮影すると、『暗すぎる』と判断して、やや明るめに撮影してしまいます。黒いはずなのに、ややグレーがかかったような写真になってしまいます。
黒い被写体を撮影するときはマイナス補正で撮影するように心がけましょう。
白い被写体はプラス補正
白い被写体を撮る場合は、プラス補正にしましょう。
白い被写体を撮影するとき、カメラは『明るすぎる』と判断してしまう傾向があります。そのため、少しグレーがかかったような暗めの写真が出来上がってしまいます。
白い被写体を撮影するときはプラスに補正しましょう。
かっこいい雰囲気を出したい時はマイナス補正
露出補正をマイナスにして撮影すると、かっこいい雰囲気が出ます。マイナス補正に向いているシーンの代表は以下の通りです。
(1)鷹やライオン、ゴリラなどかっこいい動物を撮影するシーン
(2)ビルや建物で重圧感を出したい時
(3)ポートレートでクールなイメージを残したい時
などが挙げられます。
温かい雰囲気を出したい時はプラス補正
温かい雰囲気を残したい時はプラスに補正しましょう。プラス補正に向いているシーンの代表は以下の通りです。
(1)犬や猫などで可愛い雰囲気を出したい時
(2)結婚式や家族写真などでハッピーな雰囲気を出したい時
(3)ポートレートで明るい雰囲気を出したい時
などです。
露出補正に正解はない
ここで大切なのは、露出補正には正解は無いということです。
撮影者がどのような雰囲気を残したいか、ということを意識して露出補正を決定することが大切です。
最初は露出補正を意識しながら撮影することは難しいと思います。
同じ写真でも、露出補正を変えて明るめの写真や暗めの写真を複数枚撮っておくと良いと思います。
家に帰ってからゆっくり選定することができるのでオススメです。
露出補正ができるようになったら次はマニュアル撮影に挑戦してみましょう。
マニュアル撮影の方法についてはこちらの記事でも解説しています。
カメラの基礎知識についてはこちらで解説しています。
カメラの基礎知識を徹底解説。一眼レフ、ミラーレス初心者入門講座