一眼レフやミラーレス一眼などのカメラで撮っても写真が暗くなってしまい困っていませんか?写真が暗い現象を解決する方法をまとめてみました。
写真が暗いときの解決方法まとめ
露出補正をプラスにする
まずチェックしたいのが、露出補正です。露出補正の設定がマイナスになっていませんか?
露出補正は一眼レフやミラーレスなどのカメラにどれくらいの明るさで写真を撮るか指示を出す数値です。これがマイナスになっている場合は、カメラに「暗めの写真を撮って欲しい」という指示を出している状態です。この状態では写真は暗くなってしまいますね。
露出補正は上の写真のように+や-で表されています。これがマイナス(-)の状態ですと暗い写真になってしまいますので、プラス(+)に移動させてあげましょう。
写真を撮るときはこのように露出補正で写真の明るさを変えていきます。どうしても暗くなってしまう場合は思い切って+1や+2くらいに上げてしまうのも一つの手です。
シャッタースピードを遅くする
シャッタースピードが速すぎると光を十分カメラに取り込むことができずに暗い写真になってしまいます。シャッタースピードが1/8000秒などの高速に設定されていないか確認してみましょう。シャッタースピードを遅くすることで写真は明るくなります。
シャッタースピードの目安は他の設定にもよりますが、概ね次の通りです。
環境、状況 | シャッタースピード |
---|---|
暗い室内 | 1/30秒 |
明るい室内 | 1/60秒 |
曇りの野外 | 1/125秒 |
晴れの野外 | 1/500秒 |
この目安ですが、状況により異なります。おおむねの参考値として設定してみてくださいね。
ただ、注意したいのがシャッタースピードを遅くすると写真は明るくなりますが、手振れや被写体ブレが発生しやすくなります。
手振れの発生しやすさは、自分が使用しているレンズによって異なります。1/焦点距離秒を下回らないように設定しましょう。
絞り値(F値)を小さくする
絞り値(F値)が大きくなっていませんか?
絞り値(F値)を小さくすることでカメラは沢山の光を取り込めるように なり写真は明るくなります。
絞り値(F値)って何?難しそう・・・。という方も多いと思います。簡単に説明させて頂くと絞り値(F値)はレンズ内の絞りがどれくらい空いているかを示す値です。
【↓絞り値(F値)16の時のレンズです】
絞り値(F値)が大きいと、光の通る道は少しになってしまいます。上の写真のレンズはF16の状態です。絞り値がF16の場合はレンズの中央の小さな部分からしか光を取り込めずに写真は暗くなってしまいます。
【↓絞り値(F値)1.4の時のレンズです。】
絞り値(F値)が小さいと、光の通る道は大きくなります。上の写真のレンズはF1.4の状態です。光はレンズ全域から大きく取り込むことができるため写真は明るくなります。
暗いシーンではできるだけ絞り値(F値)を小さくして、光の通る道を確保してあげましょう。なお、絞り値(F値)をどれだけ下げられるかはレンズの性能により異なります。高性能なレンズほど絞り値(F値)を下げられるため暗いシーンに強くなります。
暗い場所に強いレンズとしては、単焦点レンズが挙げられます。暗い場所でも手持ちで明るく撮りたい場合は購入を検討してみましょう。
ISO感度を上げる
ISO感度が低い状態で写真を撮っていませんか?ISO感度の数値を上げることで写真は明るくなります。
ISO感度はイメージセンサーの感度のことです。カメラに取り込まれた光をイメージセンサーがどれくらいの感度で受け取るか、という度合いです。
【ISO感度の参考値】
環境、状況 | ISO感度 |
---|---|
暗い室内 | 1600 |
明るい室内 | 800 |
曇りの野外 | 400 |
晴れの野外 | 100 |
ISO感度は上げるほど明るくなりますが、上げるほどノイズが発生して写真の品質が落ちてしまいます。
ノイズの量は使用しているデジタルカメラの性能で左右されます。古いデジタルカメラはISO800程度で大きくノイズが出てしまいます。新しいデジタルカメラではISO1600などの好感度に設定してもほとんどノイズが出てくることもありません。
ISO感度を高くする場合はノイズに気を付けて撮影したいですね。
さて、ここまでシャッタースピードや絞り値(F値)、ISO感度などのチェック方法を紹介しましたが、これら3つの項目は一眼レフやミラーレス一眼を使う上で是非知っておきたい知識です。この3つの項目が写真の出来上がりを左右します。
これらの3大項目については当サイトでも解説していますので、よろしければチェックしてみましょう。
また、これらの3大項目について解説した図も提供しておきます。
スマホなどへの保存は自由に行ってください。(商用利用はご遠慮ください。個人利用はOKですよ。)
もし絞り、シャッタースピード、ISO感度について分からなければこの図をみて参考にしてみてくださいね。
写真が暗くなりがちなシーンの紹介
逆光
逆光の状態では写真は暗くなりがちです。逆光の場合はカメラが『明るすぎる』と判断して自動的に暗めに設定されます。
白い被写体
全体的に白い被写体を撮る場合は、写真が暗くなりがちです。白い被写体の場合もカメラが『明るすぎる』と状況を判断してしまいます。
これら、逆光や白い被写体を写すときは露出補正などで明るく写真を撮るように心がけると良いでしょう。
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