カメラやレンズについて調べていると被写界深度という言葉が出てくることがあります。
今回は被写界深度について解説していきたいと思います。
被写界深度について
被写界深度とはピントの合っているように見える範囲のこと
ピントというのは厳密には一面にしか合いません。
しかし、被写界深度を調節することによってピントが合っているように見える範囲を変えることが出来ます。
つまり被写界深度とはピントが合っているように見える範囲のことを言います。
被写界深度が深いとは
ピントが合っているように見える範囲が広い場合は、被写界深度が深いと表現します。
上の画像の場合はすべての動物にピントが合っている状態です。
深い被写体深度で撮影した写真です。
ピントは中央のレンズに合わせています。
ビールの前後のダンボー君はあまりボケていないですよね。
このように広い範囲でピントが合っているように見えるのが特徴です。
被写界深度が深くすると、写真全体にピントを合わせることも可能です。
この写真のように、手前の人物、奥側の氷瀑も綺麗にクッキリと見せることが可能です。
写真の全体を隅々まで見てほしいときや、人物と風景をくっきりと見せたいときは被写界深度を深くして撮影しましょう。
被写界深度が浅いとは
ピントが合っているように見える範囲が狭い場合は、被写界深度が浅いと表現します。
上の画像の場合は中央の犬にのみピントが合い、奥側と、手前側の猫にはピントが合わずにボケている状態となります。
浅い被写界深度で撮影してみました。
中央のレンズにピントを合わせてあります。
前後にあるダンボー君は大きくボケて缶ビールが強調されていますね。
このように、写真の一部を強調したい時には被写界深度を浅くしましょう。
こちらの写真は被写界深度を浅くして撮影したものです。
奥側と手前側のチューリップをボケさせています。
中央付近のチューリップが強調されていますね。
被写界深度の変え方
被写界深度を深くする場合は、絞りを絞り、焦点距離を広角側にしましょう。
被写界深度を浅くする場合は、絞りを開き、焦点距離を望遠側にすると良いです。
深くする | 浅くする | |
絞り | 絞る | 開く |
焦点距離 | 広角側 | 望遠側 |
大きなボケを得たい場合は一眼レフカメラで背景がボケた写真を撮る5つのテクニックで詳しく解説していますので、参考にしてください。
まとめ
被写界深度という言葉だけ聞くと難しく聞こえてしまいますが、要はピントの合っているように見える範囲ということです。
被写界深度を適切に扱って思った通りの写真が撮れるようになりましょう!