一眼レフカメラなどには様々な撮影モードがあります。
今回はシャッタスピード優先モードの使い方と効果について解説します。
目次
シャッタースピード優先モードとは?
シャッタースピード優先モードとは、シャッタースピードは自分で決定して絞り値(F値)はカメラにお任せする設定のことです。
シャッタースピード優先モードにするには、モードダイヤルを回して設定します。
canonの場合は、モードダイヤルを『Tv』の部分に合わせます。
ニコンの場合は、モードダイヤルを『S』の部分に合わせます。
モードダイヤルを合わせた後に、コマンドダイヤル等を回してシャッタースピードを選択しましょう。
シャッタースピード優先モード使用時はISO感度オートがオススメ
シャッタースピード優先モード使用時はISO感度をオートに設定することをオススメします。
絞り(F値)とISO感度はカメラに任せて、撮影者はシャッタースピードの設定に集中できるためです。
特に初心者のうちは、すべての設定に気を配ることが難しいため、最初はISO感度オートに頼りましょう。
シャッタースピード優先モードの使い方と効果について
シャッタースピード優先モードでシャッタースピードを変更すると、被写体の動きを強調したり、被写体の動きを止めて撮影することが出来ます。
被写体の動きを強調したいときは遅くする
被写体の動きを強調したいときは、シャッタースピード優先モードでシャッタースピードを遅く設定しましょう。
シャッタースピードを遅くすると、滝の流れが糸を引くようになり、美しく表現することが出来ます。
滝などでは1秒ほどのシャッタースピードで撮影すると良いでしょう。
花火では、打ち上げから開花し終わるまでを写真一枚に収めることが出来ます。
被写体の動きを止めたいときは、速くする
被写体の動きをとめたいときは、シャッタースピード優先モードでシャッタースピードを速くしましょう。
手振れには注意が必要
シャッタースピード優先モードでシャッタースピードを遅くすると、手振れが発生する場合があります。
では、どの程度から手振れが発生するのでしょうか?
今回は200mmの望遠レンズでテストしていきたいと思います。
シャッタースピード1秒
シャッタースピード1秒で撮影してみました。
かなりぶれています。
シャッタースピード1/10秒
シャッタースピード1/10秒で撮影してみました。
1秒と比較すると、かなり軽減されているのが分かると思います。
ただし、拡大してみると文字等がぶれているのがわかりますね。
シャッタースピード1/50秒
シャッタースピード1/50秒で撮影しました。
10/1秒よりは多少マシになっているでしょうか?
しかし、少しブレてしまっています
シャッタースピード1/100秒
かなりぶれが軽減されています。
拡大すると少しぶれているのが分かる程度です。
シャッタースピード1/200秒
シャッタースピードは1/200秒で撮影しました。
ほとんどブレはなく、くっきりとしていますね。
200mmレンズの場合は、これくらいのシャッタースピードがあればOKみたいです。
手振れは基本的に望遠であればあるほど発生しやすくなります。
逆に広角であればあるほど手振れは発生しにくくなります。
50mmのレンズであれば1/50秒、100mmのレンズであれば1/100秒程度が最低限の目安になるのかと思います。
あくまで最低限ですので、通常使う場合でしたら、余裕をもってさらに2倍速いシャッタースピードを確保しましょう。
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