星空撮影におすすめのカメラを探していませんか?スマホや普通のカメラではなかなか上手に撮ることができないですよね・・・。
そこでおすすめなのがミラーレスです。本記事ではおすすめのミラーレスカメラの紹介や星空撮影のおすすめのミラーレスカメラの選び方について解説しています!
目次
星空撮影に持っていくカメラはミラーレスがおすすめ!選び方をチェック
星空撮影は非常に暗いシーン。マニュアル撮影ができるカメラが必須
星空撮影は様々な撮影の中でもかなり暗い部類のシーンです。そのため、スマホやコンデジなどのカメラでは撮影はほぼ不可能です。
撮影においては「オートモード」ではなく、「マニュアル撮影」がしっかりとできるカメラを選ぶ必要があります。
一眼レフよりもミラーレスがおすすめ
星空撮影には一眼レフよりもミラーレスがおすすめです。
理由は次の通りです。
- 一眼レフよりも軽量、コンパクト
- 一眼レフよりも性能が良い
第一の理由が一眼レフよりもミラーレスの方が軽量でコンパクトである点です。
さらに最近の機種では一眼レフよりもミラーレスカメラの方が綺麗に撮れるようになってきました。
というのも、一眼レフの進化の速度よりもミラーレスカメラの方が進化の速度が速く、ついに性能を追い越した形になります。
今買うなら一眼レフよりも、ミラーレスカメラの方が断然おすすめです。
三脚が必須!
進化しているミラーレスカメラですが、流石に手持ちでの撮影は無理です。
最低でも三脚は用意しましょう。三脚は3000円クラスのものから数十万円するものがありますが、私はK&F ConceptのKF-TM2324を使用しています。軽量&コスパが優れていますので愛用しています。
レリーズも揃えたい
レリーズはカメラの外部に接続してシャッターを切る装置です。レリーズは必須ではありませんが、あった方が便利です。
理由はミラーレスカメラのシャッターボタンを押したときに写真がブレてしまうのを防ぐためです。
スマホ等で遠隔でボタンを押せるタイプのミラーレスカメラもありますが、防寒手袋等を付けているときにはスマホが操作できないと思うので、レリーズは持っておいて損はないと思います。
ミラーレスはISO感度の数値をチェック
ミラーレスカメラを選ぶ際には、「ISO感度」の項目をチェックしましょう。上の写真はISO感度を上げすぎてノイズが盛大にでてしまった写真です。ISO感度の数値はノイズの出やすさに直結します。
ISO感度の数字が大きいほど暗いシーンに強いという意味があります。必ずしも数値が大きいほど画質が良くなるというわけではありませんが、一つの数値の目安としてチェックしましょう。
ミラーレスの発売日は新しいものを選ぼう
ミラーレスカメラは発売日が新しいタイプのものほど、暗いシーンに強くなります。これは内蔵の映像処理エンジンが新しくなったり、センサーの性能があがったり様々な要因があります。
そのため、星空撮影用のカメラを買う際には、型落ちのミラーレスカメラはおすすめできません。新品で最新式を購入することをおすすめします。
レンズはひとまずは、キットレンズでもOK。余裕があれば上位レンズを購入しよう
星空撮影用のミラーレスカメラのレンズについてはキットレンズでも対応可能です。レンズとしてはやや力不足ですが、星空撮影も可能です。
余裕がある方はレンズはF2.8のズームレンズやF1.8程度の単焦点レンズを用意しましょう。
APS-Cであればシグマ17-50mm F2.8 EX DC OS HSMが安く購入できるレンズです。
また、トキナーAT-X 16-28 PRO FX 16-28mm F2.8(if)はフルサイズ対応で格安にF2.8を実現しているレンズです。
どちらも安いですが、やはり性能は純正に劣ります。性能を求めるなら純正レンズを検討しましょう。
星空撮影におすすめのミラーレスカメラ5選
ソニー α6400【オールラウンダー】
【スペック】
型番 | α6400 |
タイプ | ミラーレス |
センサー | APS-C |
画素数 | 2420万画素 |
内臓手振れ補正 | レンズ依存 |
ISO感度 | 100-32000 |
拡張ISO感度(上限) | 102400 |
測光範囲 | EV-2- EV20 |
モニター | チルト |
重量 | 403g |
撮影可能枚数 | 360枚 |
ISO感度が非常に優秀で星空撮影でノイズが出づらい
星空撮影にまずおすすめしたいのはα6400です。α6400はISO感度が32000に対応しており、さらに拡張ISO感度が102400です。
ISO感度の対応数値が大きいほどノイズが出づらい傾向があるため、α6400は星空撮影にかなり強いミラーレスカメラと言えます。
画素数も2420万画素のスペックを誇り、重量も403gで軽量である点も星空撮影に向いていると考えています。
星空撮影では、電池の持ちがやや不安があり
星空撮影ではシャッターを長く開ける撮影がメインです。そのため、バッテリーのもち具合は長ければ長いほど良いです。
α6400は撮影可能枚数が360枚ですが、ミラーレスとしてはやや良い方ではあります。
しかし、星空撮影はシャッターを長く開ける撮影のため電池の減り方は早くなります。できれば予備バッテリーも一緒に購入しておいた方が良いでしょう。
レンズの種類も豊富で様々な星空撮影に対応可能
α6400はSONYのミラーレスです。カメラメーカーと言えばニコンやキヤノンを思い浮かべる人も多いと思いますが、SONYはミラーレス市場でかなりのシェアを誇ります。
そのため、レンズの種類も豊富にあり純正やサードパーティ製のレンズもあります。
まずはキットレンズで試してみて、もっと違った写真を撮りたい!と考えるようになっても、柔軟に対応することができるメーカーです。
オリンパス E-PL9【価格重視】
【スペック】
有効画素数 | 1605万画素 |
センサーサイズ | 4/3 |
連続撮影速度(毎秒) | 8.6枚 |
液晶サイズ | 3.0 |
常用ISO | 100~6400 |
拡張ISO(上限) | 25600 |
測光範囲 | EV -2~20 |
重量 | 380g |
自撮り | 〇 |
タッチパネル | 〇 |
撮影可能枚数(バッテリー性能) | 350枚 |
ISO感度がしょぼい
オリンパス E-PL9は常用ISO感度が6400、拡張ISO感度が25600でやや低いと言えます。星空撮影ではISO感度を上げすぎるとノイズが大量に乗ってしまうリスクがあるため、なるべく低いISO感度で撮影しましょう。
有効画素が1605万画素でやや不安
オリンパス E-PL9は有効画素数は1605万画素です。ほかのミラーレスと比較すると少し画質面で不安があります。
価格が安く気軽に星空撮影したい方におすすめ
オリンパス E-PL9の最大の特徴は価格です。価格は安く入手することができますので、なるべくコストを抑えて星空撮影を行いたい方におすすめです。
他のミラーレスと比較するとスペックこそ劣るものの、スマホやコンデジと比較すると圧倒的な高画質な写真を撮ることができます。
Canon EOS RP【画質重視】
【スペック】
有効画素数 | 2620万画素 |
センサーサイズ | フルサイズ |
連写速度 | 5枚 |
液晶サイズ | 3型 |
液晶画素数 | 104万画素 |
常用ISO感度 | 100~40000 |
拡張ISO感度 | 50-102400 |
測距輝度範囲 | EV-5~18 |
重量(本体) | 485g |
AFポイント | 4779ポジション |
瞳AF | ○ |
バッテリー性能 | 250枚 |
手振れ補正 | レンズ対応 |
常用ISO感度が高く、星空撮影でもノイズが少ない撮影ができる
Canon EOS RPは常用ISO感度が40000で、拡張ISO感度が102400です。かなりISO感度は高く暗い星空撮影でもノイズをかなり抑え込むことができます。
星空撮影でISO感度による画質低下を抑えたい方におすすめです。
測距輝度範囲が-5から対応。星空でもしっかりとピント合わせできる
測距輝度範囲とは、どれくらい暗いシーンでピントを合わせられるか?という基準になります。
ミラーレスカメラの多くが-2や0などですが、Canon EOS RPは測距輝度範囲が-5から対応しています。
かなり暗いシーンでもオートフォーカスがしっかりと動作するため、星空撮影でCanon EOS RPはかなり活躍してくれます。
センサーサイズがフルサイズで画質が良い
Canon EOS RPはセンサーサイズがフルサイズで画質が良いです。センサーサイズとはカメラ本体の光を受ける場所の大きさです。
このサイズが大きいほど、画質が良くなる傾向があります。Canon EOS RPはミラーレスカメラの中でもかなり大きいセンサーを積んでいるため星空撮影も高画質に撮ることが可能です。
フルサイズミラーレスの中ではかなりの軽量&コンパクト
フルサイズミラーレスカメラは一般的にはかなり重たくなる傾向があります。しかし、Canon EOS RPは本体重量が485gでかなり軽量に作られています。
バッテリー容量が少ないため予備必須
Canon EOS RPの弱点はバッテリーです。250枚の撮影に対応していますが、星空撮影ではさらに撮影可能枚数は減ると考えられます。予備バッテリーはほぼ必須のミラーレスカメラです。
星空撮影にはフルサイズミラーレスもおすすめ
EOSRPの紹介をしましたので、星空撮影にはフルサイズのミラーレスカメラもおすすめです。
より高画質に星空撮影をしたい方はチェックしてみてください。
星空撮影のミラーレスカメラの設定例
ミラーレスカメラの設定例について簡単に解説します。ミラーレスカメラで星空を撮影する場合はマニュアル撮影が必須です。マニュアル撮影については次の記事で詳しく解説しています。
星空撮影は非常に暗いため、シャッタースピードを落とせば良いと考えるかもしれません。しかし、シャッタースピードを遅くしすぎると、星がブレてしまします。
理由は地球が自転しているためです。そのため、シャッタースピードはどれだけ遅くても30秒未満にしましょう。
30秒を超えると地球の自転によって星が移動し、星がブレてしまった写真になってしまします。
【キット設定例1】
- シャッタースピード30秒
- 絞りF値F4(最小値にする)
- ISO感度800
キットレンズですとF4やF3.5くらいが限界になりますので、上記の設定で良いと思います。
ただし、シャッタースピードが30秒で拡大してみると星がブレてしまう設定です。星のブレを抑える場合は次の設定にしましょう。
【キット設定例2】
- シャッタースピード8秒
- 絞りF値F4(最小値にする)
- ISO感度3200
こちらはISO感度を上げて撮影するパターンです。ISO感度を上げるとやや画質が落ちてしまいますが、星のブレは抑えることができます。
【単焦点レンズ設定例】
- シャッタースピード10秒
- 絞りF値F1.4
- ISO感度800
単焦点レンズのように明るいレンズの場合は、シャッタースピードを抑えつつ、ISO感度を低くすることが可能です。星のブレを抑えて画質も向上させることが可能です。
ただし、F値が低いほどピント合わせがシビアになるため上級者向けだと思います。
上記の記事で単焦点レンズについてまとめています。高画質な星空写真を撮りたい方は検討してみてください。