超高解像度レンズは一体どれなのでしょうか?今回は、レンズの解像度をランキング形式でご紹介していきたいと思います。ランキングの根拠につきましては、海外のChristopher Frost Photography様のランキングを参考にしています。
→The 10 Sharpest Lenses I've Ever Tested: for 2019
本記事を読めば、ニコン、キヤノン、シグマ、ソニー、タムロンなどの解像度の高いレンズが分かります!
なお、1300ドル以下のレンズのみのランキングとなっています。比較的入手しやすいレンズばかりですので、迷いますよね・・・!
目次
レンズの解像度ランキング【2019年】ニコン、ソニー、キヤノン、シグマタムロン比較
10位 Venus Optics 105mm f/2 STF
【スペック】
焦点距離 | 105mm |
---|---|
明るさ | F/2 |
レンズ構成 | 8群11枚 |
最短撮影距離 | 0.9m |
最大撮影倍率 | 0.16 倍 |
フィルター径 | 67mm |
重量 | 746g |
オートフォーカス | × |
2019年の部門ではVenus Optics 105mm f/2 STFが第十位となりました。
非常に高い解像度と極めて繊細なボケ味が特徴のレンズとなります。
746gで重量はやや重たいですが、画質面では一級品です。
オートフォーカスを搭載していないため、マニュアルでフォーカスを合わせる必要があるレンズです。
マニュアルフォーカスではミラーレスのピーキング機能が便利です。逆に一眼レフのようにピーキング機能がないカメラの場合、フォーカスを合わせるのに苦労します。
また、105mmでF2ということでレンズの明るさ自体は微妙な位置づけです。
→Venus Optics 105mm f/2 STFレビュー
こちらの記事ではVenus Optics 105mm f/2 STFの繊細なボケと解像度をレビューしています。チェックしてみましょう。
9位 SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2
【スペック】
焦点距離 | 70-200mm |
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明るさ | F/2.8 |
レンズ構成 | 17群23枚 |
最短撮影距離 | 0.95m |
最大撮影倍率 | 1:6.1 |
フィルター径 | φ77mm |
長さ | 193.8mm (キヤノン用) 191.3mm (ニコン用) |
質量 | 1,500g (キヤノン用) 1,485g (ニコン用) |
絞り羽根 | 9枚 (円形絞り) |
最小絞り | F/22 |
手ブレ補正効果 | 5段 |
オートフォーカス | 〇 |
SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2はタムロンから発売された望遠レンズです。タムロンの画質はシグマや純正に劣るとされていましたが、2019年において大きく改善され今回のランクインとなりました。
オートフォーカス搭載、手振れ補正は5段を搭載、最短撮影距離が0.95mということで、画質以外も高性能で非常に使い勝手が良いレンズです。
SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2の登場で、純正を購入する意義があまりなくなってきましたね。
8位 FE 85mm F1.8
【スペック】
レンズマウント | ソニー Eマウント | |
---|---|---|
焦点距離(mm) | 85 | |
レンズ構成 (群-枚) | 8-9 | |
開放絞り (F値) | 1.8 | |
最小絞り (F値) | 22 | |
絞り羽根 (枚) | 9 | |
円形絞り | ○ | |
最短撮影距離 (m) | 0.8 | |
最大撮影倍率 (倍) | 0.13 | |
フィルター径 (mm) | 67 | |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 78 x 82 | |
質量 約 (g) | 371 |
FE 85mm F1.8はSONY純正のポートレート用レンズです。F1.8という明るさと85mmということで単焦点レンズの定番として人気を集めています。
解像度が非常に高いのが特徴で、カリカリの写真が好きな方にはおすすめのレンズです。値段も安く入手することができるため、SONYでポートレート撮影を考えている方は是非検討したいレンズの一つです。
重量が371gであり持ち運びにも便利です。
7位 70mm F2.8 DG MACRO "ART"
【スペック】
レンズ構成枚数 | 10群13枚 |
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画角(35mm判) | 34.3° |
絞り羽根枚数 | 9枚 (円形絞り) |
最小絞り | F22 |
最短撮影距離 | 25.8cm |
最大撮影倍率 | 1:1 |
フィルターサイズ | φ49㎜ |
最大径 × 長さ | φ70.8㎜ × 105.8㎜ |
質量 | 515g |
70mm F2.8 DG MACROはシグマのARTシリーズに属するレンズです。画質に特化しています。
公式サイトで「カミソリマクロ」と言っちゃうくらい切れ味の鋭いマクロレンズです。
がっつり寄って一部を切り抜くことに秀でています。画質についてはF5.6~F11当たりでピークを迎えます。
ただし、オートフォーカスがやや低速であるため、フォーカス速度を優先する方は購入の際に注意する必要があります。
6位 FE 55mm F1.8 ZA
【スペック】
レンズマウント | ソニー Eマウント | |
---|---|---|
焦点距離(mm) | 55 | |
レンズ構成 (群-枚) | 5-7 | |
画角 (APS-C) | 29 | |
画角 (35mm判) | 43 | |
開放絞り (F値) | 1.8 | |
最小絞り (F値) | 22 | |
絞り羽根 (枚) | 9 | |
円形絞り | ○ | |
最短撮影距離 (m) | 0.5 | |
最大撮影倍率 (倍) | 0.14 | |
フィルター径 (mm) | 49 | |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 64.4 x 70.5 | |
質量 約 (g) | 281 |
FE 55mm F1.8 ZAの画質は極めてシャープでパキパキの解像度が特徴です。F4-F8前後でピークの解像度となります。開放では少し解像度が落ちますが、それでも良く解像します。
重量が281gで軽いことに加え、焦点距離が55mmのため、使い勝手が良いのが特徴です。SONYのお散歩レンズとして使うこともできますし、本格的な撮影にも対応できる潜在力を秘めたレンズです。
5位 50mm F1.4 DG HSM "ART"
【スペック】
レンズ構成枚数 | 8群13枚 |
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画角 (35mm判) | 46.8° |
絞り羽根枚数 | 9枚 (円形絞り) |
最小絞り | F16 |
最短撮影距離 | 40cm |
最大撮影倍率 | 1:5.6 |
フィルターサイズ | φ77㎜ |
最大径 × 長さ | φ85.4㎜ × 99.9㎜ |
質量 | 815g |
50mm F1.4 DG HSMはシグマのARTシリーズに属するレンズです。解像度は開放から高く、F4~F8でピークを迎えます。パキパキに解像するレンズですので、最高性能の50mmを探している方は、50mm F1.4 DG HSMがおすすめです。
重量が815gで50mm単焦点レンズとは思えないほどの重さを有しています。気軽に散歩用として使うのは難しいかと思います。
なお、50mm F1.4 DG HSMについては管理人ももっており、こちらの記事でレビューをしています。
→SIGMA 50mm f1.4 DG HSM ART購入レビュー。
4位 135mm F2.0 ED UMC
【スペック】
焦点距離 | 135mm |
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明るさ | F2.0 - F22 |
画角 | 35mm(1x) 18.8° |
最短撮影距離 | 0.8 m |
レンズ構成 | 7群11枚 |
フィルターサイズ | 77mm |
大きさ | ニコンF(AE) : 119.6 × Φ82 mm キヤノンEF : 122.1 × Φ82 mm ペンタックスK : 120.6 × Φ82 mm ソニーA : 121.6 × Φ82 mm キヤノンM : 148.0 × Φ82 mm 富士フイルムX : 148.4 × Φ82 mm ソニーE : 148.1 × Φ82 mm マイクロフォーサーズ : 146.9 × Φ82 mm |
質量 | ニコンF(AE) : 815 g キヤノンEF : 830 g ペンタックスK : 820 g ソニーA : 825 g キヤノンM : 840 g 富士フイルムX : 880 g ソニーE : 840 g マイクロフォーサーズ : 835 g |
135mm F2.0 ED UMCはフレーム中央の解像度が絞り開放でも46lppmを超えており、圧倒的な解像度が特徴のレンズです。
周辺減光が大きいレンズであり、ライトルームなどの補正が必須のレンズです。また、オートフォーカス非搭載でマニュアルで設定する必要があります。ピーキング機能などを利用してフォーカスを合わせていきましょう。
非常に良いレンズではありますが、135mmにはさらに解像度の高いレンズが登場しています。そのため、やや存在感は薄れてきています。
3位 85mm F1.4 DG HSM "ART"
【スペック】
レンズ構成枚数 | 12群14枚 |
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画角(35mm判) | 28.6° |
絞り羽根枚数 | 9枚 (円形絞り) |
最小絞り | F16 |
最短撮影距離 | 85cm |
最大撮影倍率 | 1:8.5 |
フィルターサイズ | φ86㎜ |
最大径 × 長さ | Φ94.7mm × 126.2mm |
質量 | 1,130g |
85mm F1.4 DG HSM "ART"はシグマが発売した超高画質なポートレート用レンズです。開放から解像度が高くF2.8で49.7lpmmの解像度を超えております。
オートフォーカス付の85mmレンズとしては革新的な画質を誇っています。重量が1130gで非常に重たいというデメリットがあります。
→Sigma A 85 mm f/1.4 DG HSMレビュー【海外サイト】
2位 Samyang XP 85mm F1.2
【スペック】
焦点距離 | 85mm |
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明るさ | F1.2 - F16 |
画角 | フルサイズ : 28.52° |
最短撮影距離 | 0.8m |
最大撮影倍率 | 0.13倍 |
レンズ構成 | 7群10枚 |
フィルターサイズ | 86mm |
大きさ | 98.4×Φ93mm |
重量 | 1,050g |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
オートフォーカス | × |
Samyang XP 85mm F1.2は85mmでF1.2という明るさを実現した超高画質レンズです。フィルター径はなんと86mmにもなり、かなりの大口径レンズです。
5000万画素、8K動画に対応したケンコートキナー史上最高性能を誇るレンズです。開放から解像度が高く、フレア、ゴーストを高いレベルで抑制しています。
オートフォーカスが搭載されていないため、ピーキング機能などを活用する必要があるレンズです。
1位 135mm F1.8 DG HSM"ART"
【スペック】
レンズ構成枚数 | 10群13枚 |
---|---|
画角(35mm判) | 18.2° |
絞り羽根枚数 | 9枚 (円形絞り) |
最小絞り | F16 |
最短撮影距離 | 87.5cm |
最大撮影倍率 | 1:5 |
フィルターサイズ | φ82㎜ |
最大径 × 長さ | φ91.4mm × 114.9mm |
質量 | 1,130g |
135mm F1.8 DG HSM"ART"はシグマのARTシリーズに属するレンズで解像度を究極に求めた製品です。
5000万画素以上の超高画素のカメラにも対応できる革新的なレンズです。
F2.8では51.6lpmmを記録しており、85mmF1.4ARTを余裕で超えています。開放時でも44.1lpmmになっており、開放でもかなりの画質を誇ります。F1.8の開放のボケ感と高い解像感を両立した数少ないレンズです。
重量は1130gでやや重たい上に、大きさもありますが、その分画質に特化しているレンズと言えます。
開放においては、周辺減光が目立つため、ライトルームなどで補正してあげると良いでしょう。
解像度については文句なしの2019年No1のレンズと言えます。
→Sigma A 135 mm f/1.8 DG HSMレビュー【海外】