風景や室内撮影に便利なレンズは超広角レンズです。
私は登山をするときなど風景をメインで撮影する場合は必ず超広角レンズを持って出かけます。風景だけでなく狭い室内撮影にも使いやすいのも特徴です。友人の結婚式などで会場全体の雰囲気を残すときでも大活躍します。
そんな超広角レンズですがキャノン、ニコンなどの純正レンズの他にもシグマ、タムロンなどさまざまなメーカーが製造しています。そこで、今回は当サイトオススメの超広角レンズを紹介していきたいと思います。
目次
超広角レンズの作例
超広角レンズは、普通の広角レンズでは味わえない解放感、ダイナミックさが楽しいですね。
超広角レンズを購入するとどういう写真が撮れるのか、管理人自身が撮った作例を元に紹介してみます。
長野県の木曽駒ケ岳です。やはり超広角レンズが1本あると標準レンズでは撮れない写真が撮れて面白いですね!!
え!ここまで1枚の写真に収まるの!?というようなイメージです。超広角レンズは登山には必ず持って行っています。
友達と登るときは、単焦点レンズも持って行って軽くポートレートなんかも撮ってあげています。
海外旅行でスイスへ行った際もマッターホルンの写真を撮ったりもしました。
こちらは岩屋堂公園での紅葉を撮ったものです。超広角の望遠側で撮影したものです。
海外旅行の一コマです。超広角レンズはパースを利かせて撮るのが面白いですね。線路や道路、線などを見つけてうまく視線誘導できる写真を狙うといいと思います。
こちらは超広角レンズで撮影した夜景です。夜景の撮影などには超広角レンズは必須ですね。撮影の幅がグッっと広がります。
皆様も是非、超広角レンズの楽しさを体感してみてください。それでは早速おすすめの超広角レンズを紹介していきます。
おすすめの超広角レンズ5選
シグマ
10-20mm F3.5 EX DC HSM【万能な超広角レンズ】
【スペック】
レンズ構成 | 10群13枚 |
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画角(SD1) | 109.7 - 70.7° |
絞り羽根枚数 | 7枚 |
最小絞り | F22 |
最短撮影距離 | 24cm |
最大倍率 | 1:6.6 |
フィルターサイズ | ⌀82mm |
最大径×全長 | ⌀87.3mm×88.2mm |
質量 | 520g |
【短所】
・重い
シグマ製のレンズは他のレンズと比較してもやや重いものが多いです。
このレンズは520gで広角レンズとしては比較的重いモデルです。
【長所】
・画質が良い
シグマらしく、クリアでシャープな絵が特徴です。
・F3.5通し
明るいレンズのため、星空を撮るのには最適です。
星空を撮るのにはシャッタースピードは15秒以内で撮らなければなりません。星は常に動いているため、シャッタースピードが遅すぎるとブレてしまうためです。
このレンズは全域でF3.5通しで超広角レンズとしては明るいレンズです。星空をメインで撮りたい方には特におすすめのレンズです。
F3.5の開放からキレのある写真が撮れますので、室内を手持ちで撮影する場合にも大活躍するでしょう。
・オールマイティなレンズ
焦点距離は10-20mmで超広角レンズらしい画角、F値は3.5通しで画質も良いレンズです。あらゆる撮影シーンに対応することが出来ます。
しかもコスパは抜群です。超広角レンズの中では万能タイプのレンズです。
8-16mm F4.5-5.6 DC HSM【当サイト人気No1】
【スペック】
レンズ構成 | 11群15枚 |
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画角(35mm 判) | 121.2 - 83.2° |
絞り羽根枚数 | 7枚 |
最小絞り | F22 |
最短撮影距離 | 24cm |
最大倍率 | 1:7.8 |
最大径×全長 | ⌀75mm×105.7mm |
質量 | 555g |
【短所】
・重い
質量は555gで超広角レンズの中でも重量級です。
・フィルター装着不可
レンズ先端のガラス部分は出目状態ですので、プロテクターなどのフィルターは装着することが出来ません。持ち歩いているときは常に出目状態になるため壁にぶつけたりしないか不安が付きまといます。
【長所】
・広角側が8mm
広角側が8mmなのがこのレンズの最大の特徴です。広角レンズの中では最も広い画角を実現しています。その面では唯一無二の存在です。
私も一度8mmを体感したことがあるのですが、本当にすごいですね。イメージ的には目の前の風景が全て1枚の写真におさまる、という感じでしょうか。ただ、その分余計な物や人物が入り込んでしまう場合が多々あります。撮影難易度としては難しいレンズですが、構図が決まれば他にない息をのむような写真を撮ることができます。
とにかく広い範囲を撮れるレンズが欲しい方はこの超広角レンズがオススメですね。
キャノン純正
EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM
【スペック】
画角(水平・垂直・対角線) | 97°10'〜64°30'・74°10'〜45°30'・107°30'〜74°20' |
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レンズ構成 | 11群14枚 |
絞り羽根枚数 | 7枚 |
最小絞り | 22〜29 |
最短撮影距離 | 0.22m |
最大撮影倍率 | 0.15倍 |
フィルター径 | 67mm |
最大径×長さ | φ74.6mm×72mm |
質量 | 240g |
手ブレ補正効果 (CIPAガイドライン準拠) |
4段分 |
【短所】
・暗い
F値はF4.5-5.6の可変式で比較的暗いレンズです。夜間や室内での撮影はやや不向きなレンズです。
【長所】
・軽量小型
このレンズの最大の特徴は10-18mmという超広角であるのに質量はなんと240gとかなり軽量&コンパクトなレンズです。キャノンのX7といった軽量タイプの一眼レフとの相性は抜群です。
キャノン初心者ユーザーで気軽に超広角撮影をしたい方はこのレンズがイチオシです。
・最短撮影距離
最短撮影距離は0.22mで被写体にかなり近寄ることが出来ます。ぐっっと近寄って被写体を捉えることが出来るため撮影の幅が広がります。
最短撮影距離の短さを活かして自然な背景ボケを楽しむことが出来ます。ただ、超広角レンズは背景ボケは苦手としていますのであくまでの自然なボケ感程度です。
・画質
開放F4.5からシャープで、F5.6~F8あたりが最も解像度が良いです。それ以上絞り込むと回折現象により画質の低下がみられます。
野外の風景であればF8あたりを常用するのが良いでしょう。室内の場合はやや暗い場合が多いため開放での撮影をオススメします。
ニコン純正
AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED
【スペック】
型式 | ニコンFマウントCPU内蔵Gタイプ、AF-S DXズームレンズ |
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焦点距離 | 10mm-24mm |
最大口径比 | 1:3.5-4.5 |
レンズ構成 | 9群14枚(非球面レンズ3枚、EDレンズ2枚) |
画角 | 109°-61°(DXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ) FXフォーマット/35mm判換算:15mm-36mmレンズの画角に相当 |
焦点距離目盛 | 10、12、15、18、20、24mm |
撮影距離情報 | カメラへの撮影距離情報を出力可能 |
ズーミング | ズームリングによる回転式 |
ピント合わせ | IF(ニコン内焦)方式、超音波モーターによるオートフォーカス、マニュアルフォーカス可能 |
撮影距離目盛 | ∞~0.24m、0.8ft(併記) |
最短撮影距離 | 0.24m(オートフォーカス時でズーム全域)、0.22m(マニュアルフォーカス時でズーム全域) |
最大撮影倍率 | 0.19倍 |
絞り羽根枚数 | 7枚(円形絞り) |
絞り方式 | 自動絞り |
最大絞り | 焦点距離10mm時:f/3.5 焦点距離24mm時:f/4.5 |
最小絞り | 焦点距離10mm時:f/22 焦点距離24mm時:f/29 |
測光方式 | 開放測光 |
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) | 77mm(P=0.75mm) |
マウントアダプターFT1適否 | AF駆動可 |
寸法 | 約82.5mm(最大径)×87mm(バヨネットマウント基準面からレンズ先端まで) |
質量 | 約460g |
【短所】
・価格が問題
定価は11万円を超えていて高価なレンズです。初心者の方にはやや手が出にくい価格設定です。
【長所】
・最短撮影距離
最短撮影距離が0.24m(MF時は0.22m)で接写にも向いています。ぐっと近寄って撮影することが出来ます
・広角側が10mmなのが嬉しい
このレンズは、AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-EDとよく対比されますが、個人的にはこちらのAF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G EDの方がオススメです。
というのもフルサイズに換算した場合に10-24mmは15-36mmで、12-24mmは18-36mmです。広角側では実質3mmもの差があります。
たかが3mmですが、超広角の世界ではこの3mmは大きいです。
追記:AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR
【スペック】
レンズ構成 | 11群14枚(非球面レンズ3枚) |
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手ブレ補正 | 手ブレ補正効果:3.5段 |
最短撮影距離 | 0.22m |
最大撮影倍率 | 0.17倍 |
絞り羽根枚数 | 7枚(円形絞り) |
絞り方式 | 自動絞り |
最大絞り | ・焦点距離10mm時:f/4.5 ・焦点距離20mm時:f/5.6 |
最小絞り | ・焦点距離10mm時:f/22 ・焦点距離20mm時:f/29 |
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) | 72mm(P=0.75mm) |
寸法 | 約77.0mm(最大径)×73.0mm |
質量 | 約230g |
【短所】
・フルサイズ非対応
APS-Cのみでフルサイズには対応していません。
【長所】
・軽い
重さは230gで超広角レンズとしてはかなりの軽さを誇ります。先ほど紹介した、AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G EDは460gで重量差は2倍もあります。これは旅レンズの定番になりそうですね。
・お財布に優しい
フルサイズに非対応とすることで、価格もかなり抑えることに成功しているレンズです。気軽に超広角を楽しむにはとても良いレンズですね。
・最新設計
最新の設計で高画質なのはもちろん、AF-Pに対応でオートフォーカスも爆速です。さらに手振れ補正も3.5段分付いています。至れり尽くせりの贅沢レンズですね。
タムロン
SP AF10-24mm F3.5-4.5 DiII
【スペック】
焦点距離 | 10 - 24mm |
明るさ | F/3.5 - 4.5 |
画角 | 108° 44’ - 60° 20’(APS-Cサイズ相当) |
レンズ構成 | 9群 12枚 |
最短撮影距離 | 0.24m(ズーム全域) |
最大撮影倍率 | 1:5.1(f=24mm時:最短撮影距離0.24m) |
フィルター径 | 77mm |
長さ*1 | 86.5mm |
全長*2 | 94.9mm |
最大径 | 83.2mm |
質量 | 406g |
絞り羽根枚数 | 7枚 |
最小絞り | F/22 |
付属品 | 花形フード |
【短所】
・軽量
シグマと比較すると軽量なモデルです。シグマは500g超えの超広角レンズが多いですがこのレンズは406gです。
・シグマと比較してしまうと全体的に劣るか
ライバルはシグマの10-20mm F3.5 EX DC HSMになるかと思いますが、全体的に能力は劣ります。SP AF10-24mm F3.5-4.5 DiIIは、F値も可変式の3.5-4.5です。画質もシグマの方が個人的には好みです。
【長所】
・コストパフォーマンス
他の超広角レンズと比較すると安価に入手することが出来ます。とにかく安価なものが欲しい人にはおすすめのレンズです。
FE 16-35mm F2.8 GM SEL1635GM【ソニーフルサイズミラーレス】
【スペック】
焦点距離(mm) | 16-35 | |
---|---|---|
焦点距離イメージ(mm) | 24-52.5 | |
レンズ構成 (群-枚) | 13-16 | |
画角 (APS-C) | 83°-44° | |
画角 (35mm判) | 107゚-63゚ | |
開放絞り (F値) | 2.8 | |
最小絞り (F値) | 22 | |
絞り羽根 (枚) | 11 | |
円形絞り | ○ | |
最短撮影距離 (m) | 0.28 | |
最大撮影倍率 (倍) | 0.19 | |
フィルター径 (mm) | 82 | |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 88.5 x 121.6 | |
質量 約 (g) | 680 |
SONYのフルサイズ用超広角レンズ!パースを活かした写真が撮れる
FE 16-35mm F2.8 GM SEL1635GMはSONYのフルサイズミラーレス用の超広角レンズです。パースを活かした写真を撮ることができるレンズです。
画質は良いが、開放の四隅がやや弱点
FE 16-35mm F2.8 GM SEL1635GMの画質については標準的なレンズよりは良いですが、開放時の四隅がやや良くありません。
決して悪いわけではありませんが、このクラスのレンズを持っている人からすると少し期待外れかもしれません。
F4~F5.6程度に絞って撮影することで四隅まで高解像度で撮影することができます。画質を優先する場合は、F2.8を使わずにF4前後を中心に撮影すると良いと思います。
F2.8はボケを活かしたい場合か、暗い場所でシャッタースピードを確保したいときのみに利用するのが良いと思います。
NIKKOR Z 14-30mm f/4 S【ニコンフルサイズミラーレス】
【スペック】
焦点距離 | 14mm-30mm |
---|---|
最大口径比 | 1:4 |
レンズ構成 | 12群14枚 |
画角 | 114°-72°(撮像範囲FX) 90°-50°(撮像範囲DX) |
焦点距離目盛 | 14、16、20、24、30mm |
最短撮影距離 | 撮像面から0.28m(ズーム全域) |
最大撮影倍率 | 0.16倍 |
絞り羽根枚数 | 7枚(円形絞り) |
絞り方式 | 電磁絞りによる自動絞り |
最大絞り | f/4 |
最小絞り | f/22 |
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) | 82mm |
寸法 | 約89mm(最大径)× 85mm |
質量 | 約485g |
極めて高繊細な写真を撮ることができる
開放でも隅から中央まで極めて解像力が高くかなりハイレベルなレンズです。絞れば特に隅の解像度がグンと上がってより美しい写真を撮ることが可能です。
本レンズの最大の特徴は解像度でとにかく画質が良い超広角レンズを探している方にはおすすめです。
フィルターを装着することができる
焦点距離14mmにしては珍しくフィルターを装着することができます。出目金状態とならないため、安全に持ち運びが可能です。
周辺減光がやや多い
NIKKOR Z 14-30mm f/4 Sは周辺減光がやや多い点が弱点です。特に開放のF4、14mmでの周辺減光が目立ちます。
カメラ本体で修正するか、撮影後にライトルームなどで補正が必要なレンズです。
また、やや絞ってF5.6などで撮影すれば改善し、F8では大きく改善するため周辺減光が気になる場合はできるだけ絞って撮影しましょう。