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シグマ85mm F1.4 DG DN購入レビュー。比較&ポートレート作例付き

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シグマ85mm F1.4 DG DNを購入しましたので、比較&ポートレート作例付きでレビューしていきます。

シグマ85mm F1.4 DG DNはネット上で非常に高評価で他のSONYレンズと比較しても良い評価が多いように感じます。

そこで、実際に購入して使用してみましたので、個人的なレビューを掲載しておきます。

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シグマ85mm F1.4 DG DN購入レビュー。比較&ポートレート作例付き

結論:購入して3か月で売却しました。

購入レビュー、と言いつついきなり衝撃的なことを言いますが、3か月で売却いたしました。

そして、FE 85mm F1.8 SEL85F18に乗り換えました。

理由についてはいろいろとありまして、レビューの中で解説していきたいと思います。

ライバルレンズとの比較

レビューの前にざっくりとライバルレンズとの比較をします。

名称 85mm f1.4 dg dn FE 85mm F1.8 FE 85mm F1.4 GM
メーカー SIGMA SONY SONY
最短撮影距離 85cm 80cm 85mm
質量 625g 371g 820g
フィルター 77mm 67mm 77mm

・FE 85mm F1.8との比較

85mm f1.4 dg dnの方が明るい

85mm f1.4 dg dnの方が重い

85mm f1.4 dg dnの方が最短撮影距離が長い

85mm f1.4 dg dnの方が解像度が高い

といったところでしょうか。このレンズについては両方とも所有したことがありますので、個人的な見解は上記の通りです。

・FE 85mm F1.4 GM

明るさは同等

85mm f1.4 dg dnの方が195g軽い

最短撮影距離は同等(MFの場合は、FE 85mm F1.4 GMが80cmとなるため、FE 85mm F1.4 GMの方が短くなります)

85mm f1.4 dg dnの方が解像度が高い

といったところでしょうか。解像度については周辺解像度はGMが検討しますが、中央を含めトータル的には85mm f1.4 dg dnの方が上かと思います。

デメリット 軽量コンパクト・・・。いやいや、重いよ

個人的に売却に至った最大のポイントが、思っていたよりも重かった、ということです。

シグマ85mm F1.4 DG DNの質量は630gです。

このレンズとの比較でよくあるのが

  • 85mm F1.4 DG HSM | Art

上記レンズにつきましては、1210g

  • FE 85mm F1.4 GM SEL85F14GM

純正の上記レンズについては、820g

ということで、確かにこの2本と比較するとシグマ85mm F1.4 DG DNは軽量というのは事実です。

しかし、よくよく考えてみますと、私はα9(約673g)を使用していますので、両方の重さを合わせると約1.3kgということになります。

そして、この1.3kgを首にかけて歩くというのが結構つらかったです。首から下げて歩いていると首が痛くなります。

私の使い方が、子供の撮影ということもあり、旅行や公園での撮影がほとんどです。

そのため、移動をしつつ、撮影をする、という場面が多く、そいうった場合にかなり取り扱いに苦労しました。

さらに子供は現在3歳で、抱っこをねだってくることも多く、子供(15kg)をだっこしつつ、カメラも持つ、ということがかなり厳しかったです。

ということで、個人的には重すぎた、という結論になり売却することにしました。

このように、いわゆる普段使い、と言われる旅行や日常での撮影にはやや重すぎます。

とはいえ、ポートレート撮影など、比較的移動する場面が少ない撮影にはこのレンズはちょうど良い重さでもあります。

つまり、自分がどの程度このレンズを手や首にかけて持ち運ぶか?という点をしっかりと考えて購入していく必要があると考えています。

少なくとも、子供の日常撮影、という場面では重すぎます。

デメリット α9での連射性能の低下がみられる。AFも若干弱いか?

私はα9を使用して日頃撮影をしています。主に子供の撮影がメインです。子供は動きが活発で、次にどう動くか、ということの予測がかなり難しいです。

α9を選んだ理由はそういう撮影をカバーできるオートフォーカス性能の高さと、連射性能の高さです。

しかし、シグマ85mm F1.4 DG DNは連射速度の低下が顕著にみられました。

念のためシグマの公式サイトを閲覧してみますと、

  • 一般動作確認を行っております。全ての機能・性能について保証しているものではございません。

との記載がありました。

シグマ公式、対応しているカメラ一覧

つまり、連射速度の低下については、シグマ的には保証の対象外ということかと思われます。

具体的な連射速度ですが、α9のバッファ(約220枚)をすべて使い切るのに

  • シグマ 85mm F1.4 DG DN 16秒
  • Sony FE 85mm F1.8 11秒

というテスト結果になりました。あくまでも私の環境ですので、若干の誤差はあるかと思います。

しかし、シグマ 85mm F1.4 DG DNは体感的にも遅くなっていることが明らかに感じられるレベルの差がありました。

仮にα9のバッファで220枚の連射をして、16秒でバッファを使い切ると仮定するとシグマ 85mm F1.4 DG DNの連射限界速度は

  • 秒間13.75枚

ということになります。

つまりα9の秒間20枚という連射を活かすことができなくなってしまう、ということです。

ただ、α7Ⅳなどの人気機種では秒間10枚という連射速度ですので、こういった速度の連射系の機種であれば、おそらく問題はでにくいかと思われます。

α9、α9Ⅱ、α1などの超高速度系の機種をお使いの方は購入は少し考えた方が良いかと思いおます。

このレンズはおそらくですが、α7シリーズへの対応を念頭に開発されていると思います。

しかし、α7の五型や六型などが発売されたときに、連射速度が将来的に秒間13.75枚を超える可能性があります。

そうなると、本来のカメラの性能を十分に活かせないという可能性もあります。あくまでも将来的な話になってきますが、長くレンズを愛好していきたい、と考えている方は注意が必要です。

デメリット 純正以外のレンズの価格の下落リスク

シグマ 85mm F1.4 DG DNは当たり前ですが、SONY純正のレンズではありません。

そのため、純正レンズよりも価格の下落が起こりやすい可能性があります。

逆に純正のレンズは価格の下落が起こりにくい傾向があります。

そのため

  • 購入価格 ー 売却価格 = 実質コスト

と考えることもできます。売値までのことを考えると純正レンズの方がコスパが良い、ということも起こりえます。

デメリット F1.4はボケすぎる

シグマ 85mm F1.4 DG DNといったら85mm&F1.4の大口径での壮大なボケを期待している方も多いと思います。

実際に使ってみるとわかるのですが、F1.4はボケすぎることが多々あります。

安易にF1.4を使用すると、右目にはピントが合っているが左目はボケボケ・・・などが発生します。

個人的にはF1.8程度に絞った方が使い勝手は良かったです。

具体的な距離感ですが、3m以内はF1.8程度が使いやすかったと感じています。

逆に10m以上離れているような場合はF1.4が重宝されます。

デメリット 露出オーバーになりがち

シグマ 85mm F1.4 DG DNは解放F1.4もの明るさで暗い場所でもISO感度を上げることなく撮影することができます。

しかし、解放F1.4を常時使いたいと考えている方は注意が必要です。

具体的には、解放F1.4を常用すると露出オーバーになってしまう可能性がある、ということです。

私はα9というカメラを使用しており、このカメラはMモードやSモードでは1/32000秒という超高速シャッターに対応しています。

そのため、ほとんど露出オーバーになることはなかったです。

しかし、α7シリーズを使用している方は注意が必要です。

例えば、α7Ⅳでは最高シャッタースピードが1/8000秒です。このシャッタースピードですと、露出オーバーになるリスクが高まります。

春、夏、秋などの昼の直射日光下では高い確率で露出オーバーになります。 曇りの日でも場合によっては露出オーバーになる時があります。

また、α7cなどの機種では最高シャッタースピードが1/4000秒となっており、露出オーバーになるリスクがかなり高いといえます。

直射日光下はもちろん、昼間の曇りでさえ、露出オーバーに気を付ける必要があります。

そうなった場合はF2などに絞って撮影する工夫が求められます。

また、便利な道具として、NDフィルターというものがあります。ものすごく簡単に言うとレンズにサングラスを付ける感じです。

光を通す量が減るためα7cなどを利用されている方は、購入を検討した方が良いでしょう。

あとはISO感度の拡張機能を使ってISO50に設定し、撮影する、という方法もあります。

しかし、この手法では画質が僅かではありますが低下しますので、その点を了承しつつ撮るのが良いでしょう。

デメリット フォーカスリングに埃がつきやすい

個人的に気になったのが、フォーカスリングのホコリのつきやすさです。

フォーカスリングはゴム製で、ホコリの付着率が少し高いように感じました。

メリット 卓越した解像度。スコアは解放から4000オーバー

さんざん色々とデメリットを挙げまくってきましたが、解像度については卓越しているのは間違いありません。

海外のレビューサイトによると解像度は解放から中央で4000オーバーを記録しており、はっきりいって化け物レベルです。

Sigma 85mm f/1.4 DG DN Art Lens Review

実際に私も撮影を行い、ピントがしっかり合った時はものすごい解像度だと感じました。

私が今まで使ってきたレンズの中で、おそらく最も解像度が高いと感じたレンズとなります。

今は私はFE 85mm F1.8 SEL85F18を使用しています。FE 85mm F1.8 SEL85F18もネットでは隠れGレンズ&超高解像度と言われています。

しかし、両者を比べてみますと、明らかにシグマ85mm F1.4 DG DNの方が解像度は上です。

シグマ85mm F1.4 DG DNで撮影した写真をライトルームなどで瞳をズームしても、ガチガチに解像している、と評価するのが妥当でしょう。

FE 85mm F1.8 SEL85F18では瞳をズームすると、解像してはいるが、シグマ85mm F1.4 DG DNほどではない、という感じです。

Sony FE 85mm F1.4 GM SEL85F14GMという選択もありますが、Sony FE 85mm F1.4 GMは重過ぎる上に価格も高く、解像度はシグマ85mm F1.4 DG DNにやや劣る部分があります。

結局、解像度を求める方はシグマ85mm F1.4 DG DNのほぼ一択に近いのではないでしょうか。

向いている人、向いていない人

向いている人

モデルなどのポートレート撮影を行う方

プロユースでとにかく解像度を追い求めたい方

あまり移動せず一か所に留まって撮影することが多い方

向いていない人

子供の日常の撮影など移動をしつつ撮影する方

作例

これから作例を載せていきます。

子供撮影という特性上、顔部分には申し訳ないですが、ぼかしをいれさせていただきます。

解放F1.4にて撮影。圧倒的な背景ボケです。

ピントがあっている部分はシャープに、少しでもピントが外れている部分は柔らかい表現になります。

 

こちらの撮影では玉ボケはレモン型になってしまいました。シグマのボケはレモン型になることが多いように感じます。

つまり、ボケ表現はいまひとつだと感じることがあります。

F1.4という明るさのため、一瞬を切り抜くことが得意です。ピントエリアは紙のように薄く、そして鋭い解像度を誇ります。

 

これくらいの距離で撮影すると、どうしても被写体自体にボケが発生してしまいます。

本来はぼかしたくない、髪も大きくぼけてしまっています。

逆光耐性はFE85mmF1.8よりも強いです。が、過信はできません。ゴーストがでることもありますし、強い逆光ではコントラストが落ちることもあります。

しかし、個人的には許容範囲と感じました。光学性能面では申し分ないと感じました。

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