SONYのフルサイズミラーレスカメラα7シリーズの最新作α7 IIIを購入したので、実際に使用してみて感じたことなどレビューしていきます。
目次
α7 IIIカメラ本体のレビュー
【スペック】
有効画素数 | 2420万画素 |
センサーサイズ | フルサイズ |
連写速度 | 10枚 |
液晶サイズ | 3型 |
液晶画素数 | 92万画素 |
常用ISO感度 | 100-51200 |
拡張ISO感度 | 50-204800 |
重量(本体) | 565g |
位相差検出AF | 693点 |
コントラスト検出AF | 425点 |
瞳AF | ○ |
バッテリー性能 | 710枚 |
デュアルスロット | ○ |
手振れ補正 | 5.0段 |
α7 IIIのスペックについては上記の通りです。手振れ補正あり、デュアルスロット搭載、高ISO感度に対応などなど、スペック面においてはかなり良いカメラですね。
ということで、早速カメラ本体からレビューしていきます。実際に使用してみて良い点と悪い点がありますので、それぞれ順番に紹介していきます。
【良い点】
小型軽量!重量が565g
このカメラの良い所の1点目は、本体のみで565gと他のフルサイズミラーレスカメラや一眼レフカメラと比べて圧倒的に軽いです。また他の1眼レフカメラと比べてコンパクトな作りになっているので、持ち運びに便利です。
このような利点から旅行に持っていってもかさばりにくく、気軽に使用することです。今まで一眼レフカメラを買ったものの、重さや大きさから使用することに億劫になっていた方もこれなら気軽に外出のお供として使用できそうです。
充電が長持ち。1000枚以上撮れることも
このカメラの良い所の2点目は、とにかく充電が長持ちすることです。
私は普段画質モードをRAWにして撮っているのですが、フル充電の状態から1000枚以上撮影することが出来ます。2泊3日程度の旅行なら途中で充電する必要がないです。
また、充電ケーブルがUSBタイプですのでもし充電が足りなくなった場合もモバイルバッテリーや車の中で充電出来ることもありがたい点です。
瞳AF搭載!動物にも対応している
このカメラの良い所の3点目は、瞳AFという機能です。
この機能が搭載されるのはこのカメラが初だそうです。この機能は人や動物に対して使うのですが、ワンタッチで被写体の瞳を検出しピントを合わせてくれます。また追従性も抜群で、微妙な動きに対しても瞳のピントを勝手に捉え続けてくれる非常に便利な機能です。
またAFの速さについても、十分満足できる速さです。
一般的にMFに比べると遅いとされるAFですが、ミラーレスカメラでもあるので問題ないです。ポートレート撮影などをされる方には特にオススメの機能です。
多彩なカスタム機能。カスタムボタンが便利
このカメラの良い所の4点目は、自分好みにカスタムすることが可能なことです。
このカメラにはカスタムボタンが4つついていて、それぞれに自分のよく使う機能をあてがうことが出来ます。
自分がよく使う機能のショートカットボタンというイメージです。私は瞳AFやISO感度などのボタンとして利用しています。
この機能があることで素早く自分好みの設定変更を自在に行うことが可能です。シャッターチャンスは一瞬かつ突然訪れるものなので、この機能はすごくありがたいです。
サイレントシャッターが重宝する
このカメラの良い所の5点目は、サイレントシャッター機能です。
他のカメラにもこの機能が搭載されているものはありますが、他のどのカメラよりも静かにシャッターを切ることが出来ます。
他のカメラですと、無音の場所だと少し音が聞こえてしまうものもあるのですが、このカメラは圧倒的に音が小さいです。普段屋外や屋内で撮影する際にはまず音が聞こえる事はないです。ですので、音を出せない状況で重宝する機能です。
はっきり言って、盗撮も簡単に出来てしまいます。しかし犯罪行為ですので、そういった目的では使用しないようにしましょう。
アップデートで機能が追加される
SONYα7 IIIはソフトウェアアップデートが定期的にあります。アップデートは公式サイトから行うことが可能です。
アップデートはバグを直すといったことや、瞳オートフォーカスの機能追加などなど、様々なメリットがあります。
SONYα7 IIIはアップデートと共に進化していくカメラです。カメラマンと共に成長できるカメラであるため非常に頼もしい相棒となります。
【悪い点】
ファインダーとモニターが誤反応する
ここからは逆にカメラ本体の悪い所を紹介していきます。
まず1点目は、カメラの感度が良すぎて、ファインダーとモニターの誤反応が多い事です。普段からファインダーのみを使用して撮影する方、逆にモニターのみを使用して撮影する方には該当しないことです。この2つを両方使用する方は、これらの切り替え設定をオートにするのですが、ストラップや指の微妙な動きを誤認識してしまいます。
ストラップがファインダーに少し触れると、カメラはファインダーを覗いていると判断します。そうなるとモニターは真っ暗になってしまうので、一瞬撮影範囲の確認が出来なくなってしまいます。この誤認識が原因で貴重なシャッターチャンスを逃してしまう可能性があります。
また、ファインダー部分には埃などがたまりやすくそれらが誤認識の原因になることもあるので、こまめに清掃する必要があります。
カメラを直接繋いでの充電する必要がある
このカメラの悪い所の2点目は、充電する際カメラを直接コンセントに繋ぐ必要があることです。
多くのカメラは、バッテリーをカメラから取り出して充電出来るセットがカメラ購入時についています。しかしこのカメラの場合はバッテリーとコンセントを繋ぐケーブルを別で買う必要があります。カメラを直接繋ぐことで直接的なデメリットはないですが、床に置くことになるのでつまずいたりする危険性があります。
ここまでカメラ本体について良い所と悪い所についてレビューしてきました。撮影時に不満を感じる事はほとんどなく、私自身非常に満足して使用しています。このカメラは非常に高感度で高機能なので、こまめに清掃する事で長期間気持ちよく使用することが出来るでしょう。
SONYα7 IIIで撮影した写真のレビュー。作例と共に紹介
では次に、実際にこのカメラで撮影した写真についてレビューしていきます。今回撮影した写真は全てオート設定で、レンズは85mmf1.8の単焦点レンズを使用しました。こちらも良い点と悪い点に分けてレビューしていきます。
<良い所>
発色が良い
良い所の1点目は、色の発色がとても良く綺麗に写る点です。花の写真をまず撮ってみました。花の白と黄色のコントラストがはっきりついていて、綺麗に写っています。
様々な暖色系の花を撮ってみました。赤、黄色、オレンジ、ピンクといった様々な色が綺麗に発色されていて、こちらも申し分ない写りです。
また今回はダイナミックレンジを有効にしています。ダイナミックレンジとは、白飛び黒潰れを少なくする機能です。この機能のおかげもあって、影の境目で撮影しましたが白飛び黒潰れが全く起こっていない点も素晴らしい点です。
高画質
良い所の2点目は、画質の良さです。遠くにあるビルを空も入れながら撮ってみました。信号機の小さな赤の点が1つ1つ綺麗に写っているのがわかります。
また奥の灰色のビルをズームしてみると、こちらも非常に綺麗に写っているのがわかります。かなりズームして窓の格子の1つ1つを良く見るとやっと粗い部分が目につくレベルですので、他のカメラと比べても申し分ない画質です。
高ISO感度撮影が可能
良い所の3点目は、ISO感度を高くしても画質の荒さが目立ちにくい点です。間接照明のみの少し薄暗さを感じるカフェでドリンクを撮ってみました。
暗い所での撮影では、ISO感度を高くして撮影する可能性があります。この写真はISO感度3200で撮影していますが、かなり綺麗に写っています。カメラ自体は拡張で最大204800までISO感度を上げることが出来ます。そして私の使用感では、このカメラではおよそ6400までが問題なく撮影できます。
高い連写性能とピント追従性
良い所の4点目は、連写性能が非常に高くピントの追従性に優れている点です。このカメラは10枚/秒という速さで連写することが出来ます。そして先程説明した瞳AFとの同時利用も出来るので、人や動物の激しい動きも問題なく捉えることが出来ます。
α7 IIIの動画性能について
α7 IIIの動画性能に関するスペックは次の通りです。
型番 | SONY α7III |
---|---|
タイプ | ミラーレス |
センサー | フルサイズ |
画素数 | 2420万画素 |
圧縮形式 | MPEG-4 AVC/H.264 |
連続動画撮影時間 | 約29分 |
4K動画 | 4K/30p |
クロップ | x1.25 |
内臓手振れ補正 | 〇 |
ISO感度 | 100-102400 |
ハイスピード撮影 | 最大120fps(1920x1080) |
モニター | チルト式 |
重量 | 565g |
4K30Pに対応している
α7 IIIは4K30pに対応しています。4K動画を撮るのに十分な性能があります。
ISO感度対応が幅広く夜間撮影に強い
α7 IIIはISO102400まで対応しており、かなりの暗所でもノイズが少ない動画を撮影することができます。
ISO感度が高いと幅広い動画撮影に対応することができますので、頼もしいですね。
ハイスピード撮影に対応。最大120fps
α7 IIIは120fps(1920*1080)の動画撮影に対応しています。編集でスローモーションを活用したい方におすすめです。
基本的な機能はOK
マイク端子、動画の手振れ補正、録音レベル調節などなどα7 IIIは基本的な動画機能を備えています。
動画用のフルサイズミラーレスとしては優秀なカメラと言えます。
まとめ
今回はSONYα7 IIIの紹介をしました。このカメラはフルサイズミラーレスカメラとして非常に高い機能を持っており、一眼レフカメラにも負けないレベルです。SONYはカメラ、レンジともに値段が高く購入に勇気がいりますが、1度使ってみると買って良かったと思えるとても素晴らしいカメラですので、1度こ検討してみてはいかがでしょうか。